Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University (ISSN 2186-1323)
Published by Center for Teacher Education and Development, Okayama University

ソーシャルナラティブ(SN)介入の効果に影響を及ぼす条件の検討 : コミュニケーションスキル及び社会的スキルを中心に

Tanji, Takayuki Graduate School of Education, Okayama University
Yoshimitsu, Miharu Graduate Student, Graduate School of Education, Okayama University
Abstract
 本研究は,諸外国のソーシャルナラティブ(SN)介入研究論文14 編35 事例を分析対象とし,コミュニケーションスキルや社会的スキルの介入効果に影響を与える条件を検討した。本研究の結果から,以下4 点の示唆を得た。1 点目は,認知能力が平均下から平均上の発達水準の対象児が多い点である。2 点目は,標的行動はコミュニケーションスキル(例:会話)に比べて,社会的スキル(例:集団参加,ルールやマナーを守る)において介入効果が高い点である。3 点目は,SN と他の介入方略(例:プロンプト,ビデオモデリング等)を組み合わせることで効果が高まる点である。4 点目は,対象児の好み,社会的動機づけ,標的行動の社会的強化が介入効果を高める要因になり得る点である。最後に,他者との対話や振り返りによる学びや本人の語りを反映させたSN 介入の必要性,自己指導文や空欄文の活用,体験と学習の関連づけを高めることの可能性について論じた。
Keywords
ソーシャルナラティブ (Social narratives)
コミュニケーションスキル (Communication skills)
社会的スキル (Social skills)
社会的強化 (Social reinforcement)
社会的動機づけ (Social motivation)
Note
原著 : 研究論文
ISSN
2186-1323