Published by Misasa Medical Center, Okayama University Medical School
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<Formerly known as>
岡大三朝分院研究報告 (63号-72号) 環境病態研報告 (57号-62号)
岡山大学温泉研究所報告 (5号-56号) 放射能泉研究所報告 (1号-4号)

<Availability>
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原発性小腸悪性リンパ腫の一例

Hirai, Shunichi
Suzuka, Ichio
Morisue, Shinhachi
Soda, Mitsuhiro
Komoto, Yoshiaki
Yorozu, Hidenori
Abstract
原発性小腸悪性リンパ腫は,術前診断が困難で予後が悪い,比較的希な疾患である。我我の症例は60歳の男性で,右下腹部痛にて来院し,急性虫垂炎の診断で手術を施行した。手術時,回腸末端部より10cm口側に潰瘍性病変を認め,クローン病を疑って回盲部切除を施行した。病理組織検査にて悪性リンパ腫,difuse,medium sized cell typeと診断され,広範回腸切除を含む右記結腸切除及び所属リンパ節郭清を行った。リンパ節転移は認めず,stage I,治癒切除と考えられた。術後7カ月現在,再発の徴候無く外来通院中である。本症は5年生存率22~40%と茅後の悪い疾患であるが,stage I・IIとstage III・IV,治癒切除と非治癒切除の生存率には明かな差があり,早期の診断と根治切除の重要性を示唆している。また本症は,緊急手術を要する場合や自験例のごとく急性虫垂炎の診断で手術を受けることが少なからずあると思われ,根治切除に確信のもてない場合は再手術をためらってはならないと考える。
Keywords
小腸悪性リンパ腫 (Malignant lymphoma of the small intestine)
小腸悪性腫瘍 (Malignant tumor of the small intestine)
ISSN
0913-3771
NCID
AN10084718