Published by Misasa Medical Center, Okayama University Medical School
Published by Misasa Medical Center, Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡大三朝分院研究報告 (63号-72号) 環境病態研報告 (57号-62号)
岡山大学温泉研究所報告 (5号-56号) 放射能泉研究所報告 (1号-4号)

<Availability>
Some items are not available because of decision by its author or publisher.

慢性閉塞性肺疾患患者の運動耐容能・肺機能に対する温熱療法の有効性についての検討 -pilot study-

Hosaki, Yasuhiro
Hamada, Masanori
Iwagaki, Naofumi
Abstract
我々は現在まで, 慢性閉塞性肺疾患(COPD;chronic obstructive pulmonary disease)患者に対する複合温泉療法(温泉プール運動浴, 鉱泥湿布療法, ヨード吸入) の有効性を報告してきた。今回, 温熱療法の有効性を明らかにすることを目的として, 温熱療法を 従来の治療に併用し, 運動耐容能および肺機能に対する効果を検討した。A群7例(68~79歳・男性6例, 女性1例) およびB群7例(63~81歳・全例男性), 計14例のCOPD患者を対象とした。A群については, 薬物・肺理学療法の他に, 温熱療法を週5回で4週間施行した。 温熱療法として, 乾式遠赤外線式サウナを用いた60℃, 15分間のサウナ浴(座位) を施行した後, 臥位で30分間全身を毛布で包んで安静保温した。B群は, 薬物・肺理学療法のみ4週 続けた。治療前後で肺機能および6分間歩行試験を施行し比較検討した。両群とも, 治療開始4週後には6分間歩行での歩行距離, 酸素飽和度(SpO2), 修正Borg scaleにて改善を認め, 肺機能においても肺活量(VC;vital capacity), 一秒量(FEV1.0;forced expiratory volume in one second) は上昇した。両群間の比較では, 6分間歩行試験で上記3項目の改善率はいずれもA群はB群を凌駕し, A群が優位に運動耐容能の向上を認めた。A群で修正 Borg scaleの治療4週間後の改善率は有意差(p<0.01) を認めた。また肺機能では, 4週間後でVC上昇率はほぼ不変であったがFEV1.0ではA群が優位に上昇した。以上の結果より温熱療法がCOPD治療に有効である可能性が示唆された。
Keywords
COPD (Chronic obstructive pulmonary disease)
複合温泉療法 (Complex spa therapy)
温熱療法 (Thermal therapy)
肺理学療法 (Lung physiotherapy)
修正Borg scale (6 minute- walk test, Pulmonary function test)
ISSN
1348-1258
NCID
AA11840279