Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

前夜電燈が朝顔の開花に及ぼす影響 第1報電照の明るさ,点燈時刻及び電照時間数と開花との関係

Yasuda, Isao
Fuji, Hiroji
Yasui, Koichi
Abstract
アサガオ(Scarlet O'hara)の開花前日に電燈照明をほどこした場合,それが開花にいかなる影響を与えるかを知るため,1960~1961年にいろいろな実験を試みたところ,だいたい次のような結果をえたので,その大要を報告する.実験方法は,2CP及び5,10,20,30,60,100Wの白熱燈を開花前日に,実験室内のアサガオ鉢上1mの距離につるし,照明時間を変えて開花現象を観察した.1)照明時刻では,開花前日の午後8~12時から翌朝夜明けまで照明した場合は,完全開花率が低くて多くの半開ないし不開花を生じたが,翌朝1~2時から夜明けまで照明した場合は,完開の率がかなり高くなった.2)5~20W程度の低ワット照明では,半開ないし不開花の現われる率が少ないけれども,ワットが大きく20W以上になるに伴なってしだいに不開花の現われる率が高くなった.3)また,60Wで日没から夜の12時まで1~5時間だけ照明した場合は,不開花はほとんどなくなり,長時間照明した場合に幾分不開花及び半開花が多く見られた.4)2CP及び5~100Wの電照を終夜行なった場合は,完全開花はかなり少なく,ことに20W以上の実験区では完全花はまったくなかった.ただし,60W区では完全花が全体の約半数になった.5)電照の場所を室内と戸外に分け,別々に終夜照明を行なったところ,20,30,60の各ワットのもとでは,戸外においたもののほうが室内においたものにくらべ完全開花の率が高かった.別に,100W電照下で同ようの実験を試みた結果でも,やはり同じような結果をえたが,照明時刻がおそくなると,室内と戸外との影響の差がなくなった.6)アサガオの鉢を開花前日の午後5時半より午前8時半にさかのぼって毎時暗室に搬入し,翌朝まで保った実験では,例外なしに全株が完全に開花した。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029