Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

近親交配が日本ウズラの受精期間に及ぼす影響について

Sato, Katsunori
Ino, Takayoshi
Abstract
本研究は近親交配が日本ウズラの受精期間に及ぼす影響について検討を加えることを目的とした. 実験には全きょうだい交配によって作出された近交群(F=0.25)および対照群としてランダム交配群の雄,雌が用いられた. 実験は2つに分けられた. 第1の実験では,近交群およびランダム交配群における受精期間が観察された. 第2の実験では,4つの異なる交配群すなわち近交群雄と近交群ならびにランダム交配群雌との交配群およびランダム交配群雄と近交群ならびにランダム交配群雌との交配群における受精期間が観察された. 受精期間の観察は雄を離してから11日間とした. 得られた結果は以下の通りである. 1)受精期間の平均値についてみると,近交群では6.2日,ランダム交配群では7.0日であったが,両群の間に有意な差は認められなかった. 受精期間の範囲についてみると,近交群では2-8日,ランダム交配群では4-8日であった. 2)4つの異なる交配群における受精期間の平均値についてみると,近交群雄と近交群ならびにランダム交配群雌との交配群およびランダム交配群雄と近交群ならびにランダム交配群雌との交配群で各々6-2,6-9,7-2,7.5日であった. これらの交配群の間にも有意な差は認められなかった. 3)近交群雄との交配群においては,受精率は雄を離してから4日あるいは5日後に急激な低下が認められた. 4)受精期間と受精率(Arcsinに変換)との相関についてみると,近交群では+0.466,ランダム交配群では+0.156であった。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029