Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

加温ブドウの品種及び台木品種の違いによる地温に対する樹体反応の相違

Isozaki, Kazuhiko
Shimamura, Kazuo
Abstract
H.F.を台木とした鉢植えの1年生ブドウ4品種(‘デラウェア’,‘巨峰’,‘ネオ・マスカット’,‘マスカット・オブ・アレキサンドリア’)について,12月と2月から加温条件下で地温を4段階(13,20,27,34℃)に調節した. 発芽所要日数,発芽率ともに,2月加温では品種や地温による差は小さいかほとんど認められなかったが,12月加温ではいずれの品種においても13℃区よりも20℃以上の各地温区ですぐれた,新梢生長は,いずれの品種及び加温時期においても13,34℃の両区よりも20,27℃の両区ですぐれた. 品種によるこれらの差は比較的小さかった. 420A,3306,T5BB,1202及びH.F.を台木とした7年生‘マスカット・オブ・アレキサンドリア’をベンチに植え,12月から満開約20日後まで加温条件下で地温を13℃と27℃に調節した. 発芽所要日数はいずれの台木とも13℃区よりも27℃区で短縮され,発芽率もT5BB台を除いては13℃区よりも27℃区ですぐれた. 新梢生長は各台木とも13℃区よりも27℃区ですぐれた. 着穂数はいずれの台木とも13℃区よりも27℃区で多く,花穂の発育も27℃区ですぐれる傾向であった. 結実率は各台木とも13℃区よりも27℃区で高かった. 台木間でのこれらの差はいずれの地温においても比較的小さかった. 収穫時(満開後約110日)の果粒は各台木とも13℃区よりも27℃区で大きく,また13℃区ではいずれの台木とも果粒数が少なく,無種子果粒が多かった。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029