FullText URL papyrus_026_049_056.pdf
Author 有元 淳一|
Abstract  平成30年度の全国学力・学習状況調査「算数B」 4(九九の表)を出発点とし,「九九のきまり」 を題材として,低学年における「論理的」・「発展的」に考える姿とはいかなるものなのかをテーマに授業実践を行う。「論理的に考える姿」を「筋道立てて説明する姿」だと捉えて,児童が説明する際に無意識に多用する接続語(語り始めの言葉)について継続的に調査を行った。それらの接続詞を意識して使用できるように,カードにして黒板に掲示したり称揚したりして強化してきた。また,本時は,九九の発展として「12×4」の計算の仕方を説明する活動を行った。間数累加や交換法則だけでなく,既習の九九が使えるように被乗数を分解する考えは,「かけ算(2) 」の6の段の構成のときから用いている考えである。本時において, 「語り始めの言葉」を用いて「筋道立てて説明する姿」を見取ることができるのが,被乗数を分解する見方が習得できているかについて検証する。
Keywords 論理的思考 発展的 説明活動 語り始めの言葉
Publication Title 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
Published Date 2019-11-22
Volume volume26
Start Page 49
End Page 56
ISSN 1341-3155
language 日本語
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FullText URL papyrus_026_043_048.pdf
Author 上山 達稔|
Abstract ビックデータ時代といわれる今日,必要なデータを収集してまとめ,そのデータから傾向を把握し,それに基づいて課題解決をしたり意思決定を行ったりする力の育成が求められ,次期学習指導要領において,算数科では統計教育の充実化が図られることとなった。しかし,統計教育の授業実践に目を向けると,他の分野と比べると,主体的・対話的で深い学びの実践がなされていない傾向にあるのではないかと考えた。そこで,統計教育の単元である「場合の数」において,子供が主体的に取り組み,数学的な見方・考え方を働かせながら資質・能力を養う授業の在り方を模索した。
Keywords 主体的な学び 数学的な見方・考え方 発展的・統合的に考える
Publication Title 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
Published Date 2019-11-22
Volume volume26
Start Page 43
End Page 48
ISSN 1341-3155
language 日本語
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FullText URL papyrus_026_037_042.pdf
Author 磯野 嵩|
Abstract  情報速度の加速化や人工知能などの技術革新が進む世の中で,児童の創造的思考力を育てることが必要であると考える。しかし,児童の実態として柔軟な発想や見方の転換が難しいといった課題がある。また,「直方体・立方体」の展開図を描くだけでは,立体と展開図のつながりが希薄であるといった課題がある。そこで,本稿では,「立方体と展開図による思考実験」の授業実践から,展開図を念頭操作によって立方体を組み立てさせる中で,創造的思考力を育てていくことを目的とした実践研究を行った。その結果,「底面につながるように側面の位置や塗り方を考えること」から「側面同士がつながるように側面の位置や塗り方を考えること」に新しく価値のある着想をもって,図形の見方・考え方をするような児童の姿があった。そのため,「立方体と展開図による思考実験」の授業実践によって,創造的な思考力を育てることができるといった示唆が得られた。
Publication Title 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
Published Date 2019-11-22
Volume volume26
Start Page 37
End Page 42
ISSN 1341-3155
language 日本語
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FullText URL papyrus_026_027_035.pdf
Author 圓井 大介|
Abstract  計算の指導にあたっては,「計算の意味理解」「計算の仕方を考える」「計算に習熟・活用する」の3つの点が大切であり,これらの3点を重要視して指導にあたる必要がある。しかし, 3口の計算の指導にあたる前に,くり上がりのないたし算,くり下がりのないひき算をすでに学習していることから,「3口の計算の意味理解」が軽く扱われ,単なる計算の技能の習熟に重きを置く傾向が現状として見られる。そこで,本研究では,学校現場で軽視されがちである,「3口の計算の意味指導」に重点を置き,「式のよみ」を活用しながら, 3口の計算の意味理解を深め, 3口の計算にするよさに気付かせたり,発展的に4口や5口の計算の式表示にまで広げたりしていく授業デザインを提案し,その授業実践について考察していく。実践後の考察の結果, 3口の計算になることについて,「式のよみ」を根拠とさせて説明させていくことで,児童は3口の計算の意味について理解しやすくなり,また, 3口の計算の式にするよさも感得しやすいことが分かった。また, 4口や5口の計算の式表示についても, 3口の計算の式での「式のよみ」を活用して発展的に考えていけることが分かった。
Keywords 「式の意味指導」 「式のよみ」 「3口の計算」 「授業デザイン」
Publication Title 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
Published Date 2019-11-22
Volume volume26
Start Page 27
End Page 35
ISSN 1341-3155
language 日本語
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FullText URL papyrus_026_021_026.pdf
Author 山野 定寿|
Abstract 児童が「割合ができない。」といわれて久しい。全国学力・学習状況調査の結果を見ても、改善の兆しはまだ見えない。割合ができないまま進級した6年生が全体を自分で1とみなし、問題解決していく『割合を使って」は、非常に困難な課題の1つである。筆者はこの困難な「割合を使って」を指導するに当たり、事前調査を行い児童の実態をつかみ、指導計画の見直しを行った。また、全体を1と見ることについては、部分の割合を先に求めてから、全体を1と見ていることに気づかせるようにした。 その結果、同時に水を入れたり、2人が向かい合って歩いたりする場合の割合問題は、多くの児童が解けるようになるとともに、全体を1と見ることのよさに気づくことができた。
Keywords 割合 全国学力学習状況調査 基準量( 1とみる量)
Publication Title 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
Published Date 2019-11-22
Volume volume26
Start Page 21
End Page 26
ISSN 1341-3155
language 日本語
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FullText URL papyrus_026_009_019.pdf
Author 杉能 道明|
Abstract 令和2年4月から完全実施される新しい小学校学習指導要領の算数科の目標は,「数学的な見方・考え方を働かせ」から始まっている。「数学的な見方・考え方」とはどのようなものなのか。どう変わるものなのか。教師は子どもが「数学的な見方・考え方」を働かせるようにどう支援するのか。「数学的な見方・考え方」をどのように育成し豊かで確かなものにするのか。図形領域の4年「垂直・平行と四角形」の単元の授業実践をもとに特に「平行」という「図形を構成する要素の位置関係」に関する見方・考え方を単元を通してどのように豊かで確かにしていくべきかを提案する。
Keywords 数学的な見方・考え方 深い学び 図形を構成する要素の位置関係
Publication Title 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
Published Date 2019-11-22
Volume volume26
Start Page 9
End Page 19
ISSN 1341-3155
language 日本語
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FullText URL papyrus_026_001_007.pdf
Author 黒崎 東洋郎|
Abstract   新しい算数・数学教育は、「数学的な見方・考え方を働かせ、数学的な活動を通して、数学的に考えるJという資質・能カを育成することを小・中・高一貫教育で実現することを目指している。これを実現する学び方として主体的で、対話的な、深い学びが求めている。しかしながら、算数・数学科の教材は、伝統的な定型問題を教材にした課題発見・解決に終始している。変動の時代に対応する真正の学び(OECD、2013)が提言されているものの、CUN課題(複雑で、見慣れない、非定型課題)の算数教育研究は殆ど進んでいない。そこで、本研究では、CUN課題に、どのように数学的な見方・考え方を働かせてアプローチし、学ぶ目的であるCUN課題を発見し、数学的に考えればよいか、真正の学びをつくる戦略を検討する。
Keywords CUN課題 数学的な見方・考え方 数学的に考える 真正の学び
Publication Title 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
Published Date 2019-11-22
Volume volume26
Start Page 1
End Page 7
ISSN 1341-3155
language 日本語
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Title Alternative Difficulties in school life can be seen from the medical records of patients with gender dysphoria
FullText URL hyky_20_39.pdf
Author 天野 佑美| 佐々木 新| 松本 洋輔| 大守 伊織|
Abstract A school should be a place where every child can feel comfortable and safe. We aimed to shed light upon difficulties in school life in children with gender dysphoria (GD) and find a way to support them. We extracted the episodes in school life from the medical records of 59 patients with GD. They suffered from using gender segregated bookbags, school uniforms, swimming wears, and bathrooms. Sex education was not enough for them to understand GD. Children with male-to-female GD were bullied at school more often than those with female-to-male GD. Teachers should take note of children with GD, and should provide necessary supports in their school life, including the facilities and their relationships with their peers.
Keywords gender dysphoria gender identity disorder school education gender and sexual diversity difficulties
Publication Title 教育実践学論集
Published Date 2019-03
Issue issue20
Start Page 39
End Page 48
ISSN 2433-1791
Related Url isVersionOf http://hdl.handle.net/10132/17792
language 日本語
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Title Alternative Development of teaching materials on water color using a plastic pipe as a long path cell : their applications to elementary science lessons
FullText URL hyky_19_191.pdf
Author MIYAZAKI, Yui| AJIMI, Tsubasa| KITA, Masakazu|
Abstract  Water is an essential substance for living things. Topic on water are at grades 3-6 in elementary science. The roles and functions of water (erosion, accumulation, transportation), germination and growth of plants, etc. On the other hand, the properties of water are not treated except physical change like boiling, evaporation, freezing, etc.<br/>  The color, taste, and smell of water are not discussed in elementary science. This research proposes that the color of water because an excellent theme for inquire based leaning. We have developed a suitable and low cost teaching material for the water color. Furthermore, we have conducted a few lessons with the teaching materials to examine the appropriateness.
Keywords Transmission excited vibrational state of molecule Long light path cell Absorption of light
Publication Title 教育実践学論集
Published Date 2018-03
Issue issue19
Start Page 191
End Page 196
ISSN 2433-1791
Related Url isVersionOf http://hdl.handle.net/10132/17608
language 日本語
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NAID 120006455118
Title Alternative What Sexual Minorities in Adulthood Want for the Present School Education
FullText URL bgeou_171_039_046.pdf
Author SASAKI, Arata| AMANO, Yumi| OHMORI, Iori|
Abstract  本研究の目的は,カミングアウトが難しい性的マイノリティ当事者が学校教育にどのような支援を望んでいるのか明らかにすることである。方法として質問紙調査を行った。質問紙作成にあたり,当事者への学校での支援について文献検索を行い,主に授業外で取り組む支援例を収集した。収集した支援例の評価を当事者18 名に依頼した。学校教育に求めていることは,相談してきた児童生徒の気持ちに寄り添うこと,第三者に知られないよう配慮すること,性の多様性と正しい知識を教えることであった。また,「開示しようとしまいと,いることを前提とする」学校になってほしいと希望していることが伺えた。教員は性的マイノリティの児童生徒が抱える困難さを重要な課題と捉え,いつでも誰でも相談できる環境づくりや,児童生徒の気持ちを尊重する努力が必要とされていると考える。
Keywords 性的マイノリティ 学校教育 環境的整備 支援
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2019-07-26
Volume volume171
Start Page 39
End Page 46
ISSN 1883-2423
language 日本語
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JaLCDOI 10.18926/CTED/55817
Title Alternative 慢性疾患患児に対する復学支援の研究動向
FullText URL cted_008_181_191.pdf
Author Murakami, Rie| 大守 伊織|
Abstract The principle aim of the present study was to elucidate research trends and issues related to school re-entry. We reviewed past studies concerning school re-entry support for children with chronic illness. A total of 36 papers were analyzed for the keywords of "school re-entry," "support," "pediatric cancer," and "chronic illness." The results revealed that the concerns regarding the children and school re-entry support roles of legal guardians, healthcare providers, teachers, etc., and specific examples of collaboration with other occupations. "Guaranty a right to learn " and "relationship maintenance" were noted as issues, and ensuring a system that can establish certain learning opportunities even if the enrollment status of the child changes, continued maintenance of relationships of the patient before the onset of disease, and support to maintain the relationship of healthcare providers and teachers who are involved after onset of the disease are necessary even after school re-entry.
Abstract Alternative 本研究では、慢性疾患患児の復学支援に関する研究を概観し、研究の動向と課題を明らかにした。「復学」「支援」「小児がん」「慢性疾患」をキーワードとする36文献を分析した。その結果、保護者、医療関係者、教師など、患児に関わる人たちの思いや復学支援における役割、他職種連携、連携の具体例、高校生や思春期における復学支援の現状と課題などについて研究されていた。課題としては、「学習保障」および「関係維持」を挙げることができ、患児の学籍が変更になっても一定の教育機会を設けることのできるシステムの確保と、患児が発病前からつながっている人間関係を維持し、発病後に関わることになった医療関係者や教師と復学後もつながり続けられるような支援が必要と考えられた。
Keywords school re-entry (復学) support (支援) chronic illness (慢性疾患)
Publication Title Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University
Published Date 2018-03-20
Volume volume8
Start Page 181
End Page 191
ISSN 2186-1323
language 英語
Copyright Holders Copyright © 2018 岡山大学教師教育開発センター
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Title Alternative ラン科植物に発生するシンビジウムモザイクウイルスの血清学的検出
FullText URL 005__001_039_046.pdf
Author I Wayan, Gara| Kondo, Hideki| Maeda, Takanori|
Abstract Dot-immunobinding assay (DIA) on nitrocellulose membranes and rapid immunofilter paper assay (RIPA) were examind for their usefulness in the detection of cymbidium mosaic virus (CyMV) in orchids. The minimum detection levels of CyMV by these methods were 100 ng/ml in purified preparations and at 10-4 dilution of extracts from infected leaves of orchids could be detected by these methods. Although DIA took 5 to 6 hours for the detection of the virus, it was reliable method for diagnosis of a large-number of samples. On the other hand, RIPA, which enabled detection of CyMV within a few minutes with sensitivity similar to that of DIA, will be suitable as a rapid and handy tool for virus disease diagnosis in orchids. Moreover, by RIPA, we could detect CyMV and odontoglossum ringspot virus (ORSV) simultaneously form doubly infected plant.
Abstract Alternative Dot-immunobinding assay (DIA)法とrapid immunofilter paper assay (RIPA)法の2種の血清学的診療法をcymbidium mosaic virus (CyMV)の検出に適用したところ、両方法とも少なくとも純化ウイルスで100ng/ml、罹病葉汁液では10-4希釈まで検出可能であった。DIA法では検出に5~6時間要したが、本法は多量の資料の診断に適していると思われた。一方、RIPA法では本ウイルスをDIA法と同程度の検出感度で数分以内で正確に検出できたことから、本法は今後のCyMVの簡易・迅速診断法として多種属のラン科植物に広く活用できると考えられた。さらにRIPA法ではCyMVとORSVに重複感染した植物から両ウイルスを同時に検出できた。
Keywords Serological detection Cymbidium mosaic virus Orchid
Publication Title 岡山大学資源生物科学研究所報告
Published Date 1997
Volume volume5
Issue issue1
Start Page 39
End Page 46
ISSN 0916-930X
language 英語
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NAID 120002313874
Title Alternative 日本におけるCymbidium属植物から分離されて生物学的性質の異なるOdontoglossum Ringspot Virus分離株のペプチドマッピングによる比較
FullText URL 005_001_031_038.pdf
Author Kondo, Hideki| Maeda, Takanori| Inouye, Narinobu|
Abstract Symptoms on Cymbidium, double-stranded (ds) RNA pattern and peptide mapping of coat protein (CP) of five isolates of odontoglossum ringspot virus from Cymbidium in Japan were compared. One of the isolates, Cy-1, that produced unique symptoms on Cymbidium, showed a distinct peptide mapping pattern from those of the other four isolates by partial digestion of CP with pepsin. All the isolates produced three major dsRNA species of Mr=4.3,1.4 and 0.6×106 in the infected plants.
Abstract Alternative 日本においてCymbidium属植物から分離されたodontoglossum ringspot virus (ORSV)5分離株間の比較を行った。接種試験の結果、Cy-1分離株(井上 1966)はCymbidiumでの病徴が他の4分離株と異なっていた。外被タンバク質のペプチドマッピングでは、ペプシンを用いた場合Cy-1分離株において特異的な部分分解バンドが認められ、そのバンドパターンが他の分離株と大きく異なった。また、V8プロテアーゼによる部分分解パターンも分離株間でわずかに異なったが、キモトリプシンとパパインでは差は認められなかった。ORSV感染葉から2本鎖RNAを抽出しPAGEを行ったところ、すべての分離株で分子量が4.3、1.4、0.6×106の3種バンドが検出されたが、これらの2本鎖RNAの分子量は分離株間で差がなかった。
Keywords Odontoglossum ringspot virus Cymbidium Peptide mapping Double-stranded RNA
Publication Title 岡山大学資源生物科学研究所報告
Published Date 1997
Volume volume5
Issue issue1
Start Page 31
End Page 38
ISSN 0916-930X
language 英語
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NAID 120002313419
Title Alternative 大麦網斑病抵抗性の選抜効果
FullText URL 003_001_043_053.pdf
Author Sato, Kazuhiro| Takeda, Kazuyoshi|
Abstract Selection effectiveness for the resistance to net blotch was estimated by using two sets of F2 and F3 populations derived from the crosses between resistant and susceptible parents. In every F2 and F3 population, disease ratings showed a continuous distribution. As many F3 lines with intermediate resistance had a smaller variance and homozygous genotype, the resistance might be controlled by a few genes. The heritabilities of the disease rating were estimated by correlation coefficients and regression coefficients between each F2 plant and the descended F3 lines. Another estimate for heritability was calculated by the selection differential in the F2 plants and genetic gain in the F3 lines. Despite the different level of resistance in the resistant parents of the two crosses, the three kinds of heritabilities estimated were similar and ranged from 0.6 to 0.8. Because of the fewer number of genes controlling the disease resistance and the higher heritabilities, selection in a early generation may be effective for net blotch resistance in barlcy.
Abstract Alternative 抵抗性と罹病性の両親間の交雑に由来する2組のF2集団とその後代のF3系統を用いて、大麦網斑病における抵抗性の選抜効果を推定した。F3系統の平均値と分散から、病斑指数の分散が小さく、すでに固定した系統が多数存在したので、抵抗性は少数の遺伝子に支配されているとみられた。F2個体とF3系統間の親子相関、親子回帰およびF2の選抜差とF3系統の遺伝獲得量から遺伝率を推定したところ、2組の交雑組合せで抵抗性親の病斑指数は異なっていたにもかかわらず、3種類の遺伝率の推定値はいずれも0.6~0.8の値を示した。遺伝率が高く、しかも関与する遺伝子数であるため、雑種集団で連続変異を示す場合の大麦網斑病抵抗性の選抜はF2からでも効果的とみられた。
Keywords Net blotch Pyrenophora teres Selection Barley Disease resistance
Publication Title 岡山大学資源生物科学研究所報告
Published Date 1995
Volume volume3
Issue issue1
Start Page 43
End Page 53
ISSN 0916-930X
language 英語
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NAID 120004537480
Title Alternative Genetic Analysis of Large Trichome in Barley Leaf Blade
FullText URL 002_001_063_068.pdf
Author Sato, Kazuhiro| Takeda, Kazuyoshi|
Abstract The inheritance and linkage relationship of a new hairiness trait "large trichome" was investigated in barley. Although the size of large trichome is about four times that of normal one, the character can not be recognized with the naked eye. However, it is easily identified by the roughness of leaf touch. The large trichomes develop on both sides of the leaf blades. The direction of trichome is both acropetal and basipetal. It is clearly distinguished from the extremely long trichome controlled by Pub gene. About 2,300 varieties of our Barley Germplasm Center were screened by the leaf touch to find nine varieties with large trichome. Two of them were six-rowed local variety from Pakistan, and other seven were two-rowed varieties from Europe and Japan. All of them were hulled type. Crosses of six large trichome varieties with a normal Japanese variety resulted in the large trichome type F1s, suggesting the dominant nature of the trait. The large trichome line Hokuiku 17 was crossed with various linkage testres to study the mode of inheritance and the linkage relationship of the gene. In the F2 populations, the large trichome was controlled by a single dominant gene named Ltr (large trichome), which was independentiy inherited from the following marker genes; br and gl-5 on chromosome 1; li and ν on chromosome 2; uz on chromosome 3; K and gl-3 on chromosome 4; trd on chromosome 5; ο on chromosome 6. On the other hand, from the cross between Hokuiku 17 and OUL166, Ltr was found to be linked with s and fs on chromosome 7. Although the allelism test has not been completed, the very low frequency of the large trichome type (9/2,300) indicates that the variant resulted from a recent mutation event, or the fitness of the variant is low in the natural and/or artificial selection.
Abstract Alternative 岡山大学資源生物科学研究所大麦系統保存施設が保有するオオムギのうち約2,300品種を対象として、葉身の表面に生じる毛(trichome)の変異体を検索した。1)2,300品種のうち9品種(0.4%)が葉身の表面に剛毛を生じた。2)通常の品種では毛茸の鈎状部分の長さが約10μmであるのに対して剛毛型の品種では約40μmであった。Pub遺伝子による長毛はこれよりはるかに長く、剛毛型とは明らかに異なった。3)剛毛型は優性の1遺伝子(Ltr,large trichome)に支配されており、連鎖分析の結果、第7染色体にLtr-s-fsの順に配列されることが明らかになった。
Keywords Barley Trichome Linkage analysis
Publication Title 岡山大学資源生物科学研究所報告
Published Date 1994
Volume volume2
Issue issue1
Start Page 63
End Page 68
ISSN 0916-930X
language 日本語
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NAID 120002313663
Title Alternative Establishment of a Seedling Test for Resistance to Net Blotch in Barley and a Search for Resistant Varieties
FullText URL 001_001_075_090.pdf
Author Sato, Kazihiro| Takeda, Kazuyoshi|
Abstract 大麦網斑病は糸状菌の1種であるPyrenophora teres Drechs.の感染によって葉身、葉鞘等に網目状の病斑を生じ、子実の登熟低下によって減収する共に、ビールオオムギにおいては醸造品質であるエキス分が低下する重要病害である。本病害は世界各地のオオムギ栽培地帯のうち主として温暖・湿潤な地域に分布しており(Shipton et al.1973)、近年、連作や灌漑によって被害が増大しつつある(Mathre 1982)。我国においては従来からその存在が確認されていたものの、登熟後期の活性の衰えた葉に生じる病害として重要性は認識されていなかった。しかし、最近、北海道、鳥取県、鹿児島県などのビールオオムギ栽培地帯で局所的な激発事例が確認されている。(佐藤、未発表)。本病害に対する防除法としては種子消毒ならびに殺菌剤の茎葉撒布が有効であるが、その効果は完全ではない。また、茎葉撒布はコストが高く、環境汚染の問題もあるので、最も有効で経済的かつ安全な防除法は抵抗性品種を栽培することと言っても良い。従来、本病害の積極的な抵抗性育種は行われていなかったが、最近は抵抗性を有する品種も育成されている(Metcalfe 1987)。抵抗性品種を育成するためには、遺伝資源ならびに雑種後代を効率よく評価、選抜するための検定方法を確立しなければならない。本病抵抗性の検定方法としては幼苗検定法、圃場検定法が考案されて広く用いられているが(Buchannon and McDonald 1965, Holtmeyer and Webster 1981)、環境条件の変化によって抵抗性が変動する事例が報告されているので(Khan and Boyd 1970, Tekauz 1986)、抵抗性を確実に評価するための安定した検定条件を設定する必要がある。抵抗性に関する遺伝資源についてはSchaller and Wiebe (1952)、Dessouki et al.(1965)およびBuchannon and McDonald (1965)等がそれぞれ数千品種を評価し、中国東北部、トルコおよびエチオピアなどに抵抗性の遺伝資源が豊富であること報告している。それらの品種のいくつかについては、抵抗性の遺伝子分析が行われており(Bockelman et al. 1977, Davis et al. 1990)、本病抵抗性育種の交配親として使用されている(Tekazu and Buchannon 1977, Moseman and Smith 1985)。岡山大学資源生物科学研究所大麦系統保存施設は世界的にも貴重なと東アジアの遺伝資源をはじめ五千余の保存品種を有するが、著者らは大麦網斑病の幼苗検定法を確立し、これらの品種の抵抗性を評価したので報告する。
Abstract Alternative A seedling test was developed and used to evaluate the resistance to net blotch of more than five thousand barley varieties preserved in the Barley Germplasm Center, Okayama University. 1) Disease ratings (Tekauz 1985) of varieties varied depending on the temperatures after inoculation. However, these was no change for rank of varietal resistance in the temperature range from 15 to 25℃, which covers the normal growing temperature for barley. 2) There was little variation in the level of seedling resistance of varieties under different levels of fertilizer application. 3) A high positive correlation was observed in the disease ratings obtained after second-leaf and fourth-leaf stage inoculations of the 2,230 barley varieties. Inoculation at the second leaf stage was superior to fourth leaf inoculation since it resulted in a wide range of disease ratings and required a shorter testing period. 4) The disease ratings observed appeared to be a stable genetic character sine the error standard deviations were only 0.4 to 0.8 in plots and 0.5 to 1.0 in plants, when four or five plants per plot were tested. 5) The disease ratings of 5, 102 varieties when tested with isolate K105 showed continuous variation with a mode in the resistant range. By comparing the average disease ratings for varieties from different regions, resistance was found to be higher in the Ethiopean and Koreaan barleys and lower in European, Tukish and South-east Asian types. However. there were obvious difference between varieties within a region, such as between two-rowed and six-rowed varieties from Japan and between covered and naked varieties from Nepal. 6) When varieties were classified into the principal morphological or physiological types of barley, the two-rowed, spring habit, and western-type in rachis brittleness showed significantly lower levels of resistance than the contrasting types for each of these classifications. In particular, the group having two-rowed, spring-habit, western-type, covered characteristics, which was common among malting barley varieties had lower resistance, while a group of six-rowed, autumn-habit, naked barleys showed higher resistance. Comparisons using isogenic pairs for row-types and hull-types did not reveal any obvious differences between each pair, indicating that the differences between groups were not probably due to the pleiotropic or likage effects of genes but to the different genetic backgrounds of these varieties.
Publication Title 岡山大学資源生物科学研究所報告
Published Date 1992
Volume volume1
Issue issue1
Start Page 75
End Page 90
ISSN 0916-930X
language 日本語
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NAID 120002313461
Title Alternative Ixia から分離された bean yellow mosaic virus
FullText URL 004_002_201_213.pdf
Author Tsuji, Toshiya| Maeda, Takanori| Kondo, Hideki| Inouye, Narinobu|
Abstract A strain (Ixia-B) of bean yellow mosaic virus (BYMV) isolated from Ixia hybrida was characterized and compared with other isolates of BYMV and clover yellow vein virus (CYVV). Ixia-B was transmitted by aphids,Myzus presicae in a non-presistent manner and by sap-inoculation to 11 of 46 species in 5 of 10 families tested, and had a similar host range to that of some BYMV isolates, althrough some defferences were detected. Sap from diseased C. quinoa was infective after 10 min heating at 55℃ but not 60℃, after a dilution to 10-3 but not 10-4, and after 2 days but not 4 days at 20℃.The Virus particles were filamentous rods of about 13×820 nm. Ixia-B contaied a single protein species with a molecular weight of 34,000 and a single viral RNA with approximately 9,000 bases. In ultrahtin sections of leaf tissues from infected plants, the virus particles, cylindrical cytoplasmic inclusions and dense bodies were obsserved in the cytoplasm. The antiserum to Ixia-B produced by immunizing a rabbit had a titer of 1/512. A close serological relationship was revealed between Ixia-B and two strains of BYMV from crocus and gladiolus, but no relationship to clover yellow vein virus was found in agar gel diffusion tests. However,Ixia-B could be distinguished from two strains of BYMV by the formation of spurs among them in agar gel and by the differences in the patterns of peptide mapping of coat proteins. From these findings, Ixia-B was identified as a strain of BYMV.
Abstract Alternative 1992年に岡山県倉敷市玉島で、葉に斑入りを生じた球根類花卉植物Ixia hybridaからpotyvirus(Ixia-B)が分離され、その諸性質から bean yellow masaic virus(BYMV)と同定された。本ウイルスを11科47種の植物に接種したとこと、フリージャ、Nicotiana clevelandii、Chenopodium amaranticolar、ソラマメ、クリムソンクローバー、インゲンマメ、ホウレンソウに全身感染し、またC.quinoa、フダンソウ、ツルナ、センニチコウなどに局部感染したが、エンドウ、ササゲ、ダイズなどには感染しなかった。本ウイルスをはモモアカアブラムシにより非永続的伝搬され、C.quinoa の病葉粗汁液中での安定性は耐熱性が55℃~60℃(10分)、耐希釈性10-3~10-4、耐保存性2~4日であった。DN法試料の電顕観察で多くのpotyvirusよりやや長い約820nmのひも状粒子と管状封入体の破片が見られた。感染葉の超薄切片では風車状、層板状の封入体、dence body、細胞質に散在するウイルス粒子が観察された。本ウイルスはfreesia mosaic virusおよびclover yellow vein virusの抗血清と反応せず、また本ウイルス抗血清を用いた寒天ゲル内二重拡散法ではBYMV分離株(Cro-4, BYMV-G)と反応したが、本ウイルスとBYMVのCro-4およびBYMV-G間にspurが形成され、異種抗原の存在が認められた。外被タンパク質の分子量は約34Kで、ssRNAのサイズは約9Kbであった。Papain,chymotrypsin,pepsinを用いた外被タンパク質のぺプタイドマッピングでは、本ウイルス、Cro-4、BYMV-G、Cal-35の部分分解パターンがそれぞれ異なり、外被タンパク質がアミノ酸配列レベルで異なっていることが示唆された。
Keywords Ixia hybrida Bean yellow mosaic virus Potyvirus
Publication Title 岡山大学資源生物科学研究所報告
Published Date 1996
Volume volume4
Issue issue2
Start Page 201
End Page 213
ISSN 0916-930X
language 英語
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NAID 120002313395
Title Alternative カクヤリグサ科一年生雑草における数量分類学的研究
FullText URL 002_001_123_134.pdf
Author Muhamad Ahmad, Chozin| Satou, Kazuhiro| Yasuda, Shozo|
Abstract Three species of Cyperaceous weeds, Cyperus iria (12 strains), C. microiria(12 strains) and C. amuricus (6 strains), were collected from different sites of Okayama, Tottori and Tokyo prefectures, and various morphological characters, biomass and seed production were observed on the plants which were cultivated at Kurashiki. The analysis of variance showed a significant difference among the strains in each character. However, the species overlapped with each other in most morphological characters. Prinipal component analysis on the 21 characters showed that 83% of the total variation could be explained by the first three components: the first component (37%) was regarded as factors concerning spikelet and seed production; the second component (28%) was regarded as factors concerned the size of vegetative parts; the third component (18%) was largely affected by seed weight and floret density. Scatter diagram on the first and third principal components showed that the 30 strains of three species divided into three groups, and strains in each group correspond to the three species without exception. Based on the second and third principal components, strains of C. microiria were further divided into three sub-groups according to size of vegetative parts. Using the cluster analysis, 30 strains of these species were divided into four large clusters; the first was composed of C. amuricus strains, the second was of three strains of C. microiria, the third included the remaining strains of C. microiria, and the last cluster was composed of C. iria strains. It may be concluded that C. microiria is composed of two or three ecotypes which are different in morphological and reproductive traits.
Abstract Alternative カヤツリグサ科の3種の雑草カヤツリグサ(C.microiria Steud.)12系統、コゴメガヤツリ(Cyperus iria L.)12系統およびチャガヤツリ(C.amuricus Maxim.)6系統を岡山県、鳥取県および東京都なら採集して倉敷で栽培し、形態的特性、バイオマスおよび種子生産性など21形質を調査した。各形質を分散分析したところ系統間差はいずれも有意であったが、種間の値は多くの形質で重複し、単一形質による種の判別は困難であった。21形質間の相関行列を主成分分析したところ、上位3主成分の累積寄与率は83%と大きく、第1主成分(37%)は小穂の形態と種子生産性、第2主成分(28%)は生長量、第3主成分(18%)は種子重と小穂密度とそれぞれ関係が深いとみられた。第1主成分と第3主成分によって供試30系統は3群に分けられ、各群はそれぞれの種と一致した。さらに、第2主成分と第3主成分によってカヤツリグサ種内の系統は主として生長量の異なる3群に分類できた。クラスター分析によって供試30系統は4つの大きな群に分けられた。一番目の群には、C.amuricusの全系統、二番目の群にはC.microiriaの3系統、三番目の群にはC.microiriaの残りの系統、および最後のクラスターにはC.iriaの全系統が含まれた。従って、C.microiriaha形態的および生態的形質において異なる2ないし3の生態型から成ると考えられた。このように数量分類学あるいは多変量解析はカヤツリグサ科の雑草の種間ならびに種内の分類に極めて有効な解析法であることが示された。
Keywords Cyperus iria Cyperus microiria Cyperus amuricus Numerical taxonomy Speciation
Publication Title 岡山大学資源生物科学研究所報告
Published Date 1994
Volume volume2
Issue issue1
Start Page 123
End Page 134
ISSN 0916-930X
language 英語
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NAID 120002313639
Title Alternative Comparison of Resistance to Powdery Mildew between Wild Barley (Hordeum spontaneum C. Koch)
FullText URL 002_001_111_122.pdf
Author Fukuyama, Toshinori| Heta, Hideo| Sato, Kazuhiro| Takeda, Kazuyoshi|
Abstract A total of 162 strains of wild barley, Hordeum spontaneum C. Koch originating from Iran, Iraq, Turkey and Central Asia, were tested for resistance to powdery mildew. Then, the variation of resistance was compared with that of 145 local varieties of cultivated barley (Hordeum vulgare L.) originating from the same region of the wild barley collection. Ten different isolates of the parasite with Japanese origin were separately inoculated onto the first leaves of the host plants. The infection types were classified into the following: i, immunelike; R, highly resistant; M, moderately resistant; and S, highly susceptible. Resistant strains with i, R or M infection type were more frequent among wild barleys as compared with the cultivated forms. It is noteworthy that among these three resistant reactions,the M type was most frequent in the wild barley. To compare the degree of resistance to a total of 10 isolates, the resistance score was calculated in each of the wild and cultivated strains as the following: Scores 1,2,3 and 4 were given to the infection types of i, R, M and S, respectively, and the mean score for 10 isolates was calculated. Wild barley showed significantly low resistance scores as compared with those of cultivated barley. This was also confirmed by the cluster analysis; the cluster with more resistance to 10 isolates consisted of many strains of wild barley. Next, the resistance of wild barley was characterized by their broader effective ranges to different isolates. According to the x2 test for independence of reactions to two different isolates, the resistant factor(s) involved in wild barley was confirmed to be rather non-specific to the parasite. It was concluded that H. spontaneum may be useful genetic resources for the breeding of resistance to powdery mildew as well as local varieties.
Abstract Alternative 病原菌の変異による抵抗性品種の罹病化は耐病性育種の大きな問題である。永続性のある抵抗性品種を育成するための遺伝資源を得る目的で、病原菌と長期間共進化してきた野生オオムギ(Hordeum spontaneum)と在来種のうどんこ病抵抗性を評価した。材料はH.spontaneum162系統ならびにこれらと産地を同じくする在来品種145系統である。接種には日本のうどんこ病菌H1,h4,h9の他に人為的交雑によって育成した7菌株を加えた10菌株を用いた。第1葉の反応を免疫的抵抗性(i)、高度抵抗性(R)、中度抵抗性(M)および罹病性(S)に分類した。その結果、以下のことが明らかとなった。1)抵抗性(i,R,M)を示す系統の頻度は大部分の菌株において野生種の方が高かった。2)野生種の抵抗性は在来種よりも多数の菌株に対して有効であった。3)クラスター分析の結果、野生種の大部分が同一のグループに属し、在来品種は多くのサブグループに属することが明らかにされた。4)これらの事実から、オオムギの野生種はうどんこ病抵抗性育種の遺伝資源として在来種と同等あるいはそれ以上に有用であるとみられた。
Keywords Hordeum spontaneum Barley Powdery mildew Resistance
Publication Title 岡山大学資源生物科学研究所報告
Published Date 1994
Volume volume2
Issue issue1
Start Page 111
End Page 122
ISSN 0916-930X
language 日本語
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NAID 120002313607
Title Alternative Sources of Resistance to Net Blotch in Barley Germplasm
FullText URL 002_001_091_102.pdf
Author Sato, Kazuhiro| Takeda, Kazuyoshi|
Abstract Net blotch caused by a fungus Pyrenophora teres Drechs. is a common disease in barley. Its source of resistance has been screened by many researchers by field evaluations or seedling tests inoculating a single isolatc. Since the pathogcnic variation of isolates has been reported in net blotch, resistance of the varieties to the disease may be different among the isolates with different pathogenicities. In this study, the pathogenic variation was examined and the varietal variation of the resistance was evaluated by inoculating with four P. teres isolates collected from Japan and Canada to more than 2,200 barley varieties of the world collection preserved at the Barley Germplasm Center of Okayama University. A preliminary inoculation test showed that the disease rating was affected little by the inoculation seasons. Disease ratings of varieties showed a continuous variation with a single mode in the resistant range in each of the four isolates. However, the correlation coefficient between Japanese isolate K105 and Canadian isolate WRS102 was as low as 0.55, indicating a slight pathogenic differentiation between these isolates. Significant correlation coefficients (r=.55~.78) among the ratings of isolates indicated that the pathogenicity to the varieties was rather similar and that the pathogenic differentiation was small among the four isolates tested. In general, varieties from Ethiopia, North Africa and Korea were more resistant than those from other regions. Varieties from Turkey and Europe were susceptible to Japanese isolates, while Nepalese varieties were susceptible to Canadian isolates. Twenty of 25 varieties which were resistant to the isolate K105 but susceptible to the isolate WR102 were from Nepal and most of those were Oriental-type (Bt bt2) in brittleness of rachis. These findings revealed an example of regional concentration of resistant gene in net blotch.
Abstract Alternative 日本ならびにカナダで採取した大麦網斑病菌4菌株を、岡山大学資源生物科学研究所大麦系統保存施設の保有する2,200あまりの品種に接種して、各菌株に対する抵抗性遺伝子源を評価すると共に病原性の分化を検討した。結果の概要は以下の通りである。1)3回にわたって44品種に4菌株を接種した予備試験の結果、病斑指数の品種変異は極めて大きく、品種の抵抗性に対する接種時期の影響は小さかった。2)供試4菌株に対するオオムギ品種の抵抗性の頻度分布はいずれも連続的で、そのピークは抵抗性側であった。各菌株間の病斑指数は有意な正の相関関係にあり、菌株間の病原性の分化は小さかった。3)各菌株に対する抵抗性遺伝資源はエチオピア、北アフリカおよび朝鮮半島に多かった。一方、日本で採取した2菌株に対する罹病性の品種はトルコおよびヨーロッパに多いのに対して、カナダで採取した菌株に対する罹病性の品種はネパールに多かった。また、ネパールに由来する品種の病斑指数は、日本の2菌株に対しては抵抗性と罹病性の2群に分かれたが、カナダの2菌株に対しては連続的な分布を示した。特に、カナダの菌株WRS102に対するネパール由来の品種の反応は、強度の抵抗性を示す品種がなく、ピークが罹病性側に片寄っており、日本の菌株に対する反応とは大きく異なった。4)日本で採取したK105とカナダで採取したWRS102の病斑指数の菌株間相関係数は、4菌株の組合せの中で最も小さく、K105とWRS102の病原性は多少分化していた。なお、K105に抵抗性でWRS102に罹病性の品種は25品種であり、そのうち20品種がネパール由来で、かつ、そのほとんどが小穂脱落性東亜型を示した。従ってK105に抵抗性でWRS102に罹病性の遺伝子は、ネパールの東亜型品種に偏在しているとみられる。
Keywords Barley Net blotch Disease resistance Genetic resources Race differentiation
Publication Title 岡山大学資源生物科学研究所報告
Published Date 1994
Volume volume2
Issue issue1
Start Page 91
End Page 102
ISSN 0916-930X
language 日本語
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NAID 120002313965