このエントリーをはてなブックマークに追加
ID 11107
Eprint ID
11107
フルテキストURL
タイトル(別表記)
Differences in Salt Tolerance within Strains of Cynodon dactylon
著者
沖 陽子 岡山大学
宇津木 友 岡山大学
抄録
Nine strains of Cynodon dactylon grass were collected from various habitats as the seaside, the saline soil areas and the roadside. These strains were grown in sand culture under greenhouse at various NaCl treatments, and their growth, morphological variation, mineral contents and rooting were determined. The growth of most strains was increased by Cl concentrations of 1,000 ppm to 3,000 ppm, and addition of NaCl up to 5,000 ppm of Cl concentrations did not affect their growth. Furthermore all strains survived relatively well even when grown with Cl concentrations of 10,000 ppm. With increasing Cl concentrations, Na content in their tissues increased. Especially some strains which were collected from saline areas, had higher Na content in their tissues than those of other strains. It was also found that Cynodon dactylon may possess one mechanism for salt tolerance, which be related to restriction of Na translocation from root to top. Morphological characters of all strains at various NaCl treatments varied widely, and a relation between morphological variation and yield variation was found. In contrast, NaCl treatments significantly affected the rooting and the root growth of Cynodon dactylon.
抄録(別表記)
近年、乾燥地域、半乾燥地域、乾燥半湿潤地域における気候上の変動や人間活動を含む様々な要素に起因する土地の劣化が進んでいる。その劣化の中で、灌漑農地の土壌の塩類化が大きな問題となっている。これは、灌漑が行われる際に、過剰な灌漑や水路からの漏水等のために地下水位の上昇が起こったり、塩類濃度の高い地下水を用いることにより、水分が蒸発した後に水に含まれていた塩類が表層面に集積し、塩化によって農地が荒廃、劣化することである。とくに土壌の浸透圧を高め、植物の吸収わ妨げたり、植物体内のイオンバランスを崩すなど生理作用を阻害する塩化ナトリウム(NaCl)などの中性のナトリウムが問題であるといわれている。このような塩類集積土壌は世界の陸地面積の約10%、100カ国以上に及んでおり、早急な修復が望まれている。解決策の一つとして、生物生産性を高める土壌に改善するために、まず、耐塩性の高い植物好塩性の植物を緑化資材として導入することが考えられる。筆者は、タイ東北部の塩類集積土壌の植生調査をじっしするきかいがあり、ギョウギシバが自生しているのを確認した。また、国内においても海岸地帯に広く自生しているので、塩類集積土壌に自生する有用資源植物の候補種として選定した。ギョウギシバ(Cynodon dactylon (L.) Pers.)は寒帯を除く、ほとんど全世界の分布するイネ科多年生植物で、日本でも各地の路傍、原野、海浜に広く生育する。また、世界の畑地の強害草であると共に、飼料作物や芝生用にも活用される植物である。そこで、ギョウギシバにNaCl処理を行い耐塩性の程度を調査した結果、Cl濃度で5000ppm以上では乾物生産に影響が現れるが、比較的耐塩性の高い植物であることが把握された。従って、本実験では、海岸付近や塩類集積地などの影響のある土壌に自生していたギョウギシバの系統と、路傍など塩分の影響のない土壌に自生していた系統を供試し、NaCl処理を行うことにより、塩分濃度が生育と外部形態に及ぼす影響、及び、耐塩性の系統間差異を検討した。さらに、これらの結果を踏まえて塩類集積地や海浜における緑化被覆植物として活用する可能性を探った。
キーワード
Cynodon dactylon
salt tolerance
strains
NaCl treatments
rooting
発行日
1998-02
出版物タイトル
岡山大学農学部学術報告
出版物タイトル(別表記)
Scientific reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
87巻
1号
出版者
岡山大学農学部
出版者(別表記)
Faculty of Agriculture,Okayama University
開始ページ
155
終了ページ
161
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
資料タイプ
紀要論文
言語
Japanese
OAI-PMH Set
岡山大学
論文のバージョン
publisher
査読
無し
Eprints Journal Name
srfa