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ID 11319
Eprint ID
11319
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タイトル(別表記)
イネ幼植物から調整した細胞壁に含まれるペクチン質の性状
著者
積木 久明 岡山大学
山崎 良樹 岡山大学
抄録
Pectic polysacchasides from the starch-free cell wall preparation of rice (Oryza sativa) shoots have been extracted in sequence with cyclohexane-trans-1,2-diaminetetra-acetate(CDTA)and Na2CO3. The total amount of polysaccharides extracted with the agents was estimated as approximately 1% of the cell walls. The extracted polysaccharides were fractionated by DEAE-Trisacryl M ion-exchange chromatography yielding five fractions, and the monosaccharide composition and molecular mass were constructed from homogalacturonan and rhamnogalacturoanan containing the "hairy" region with galactosyl and arabinosyl side-chains. The solubilized pectic polysaccharides after treatment with two pectolytic enzymes accounted for 0.4~0.6% of the starch-free cell walls.
抄録(別表記)
イネ幼植物から調整した細胞壁から、50mMの1,2-シクロヘキサンジアミン四酢酸と炭酸ナトリウムにて、ペクチン質を化学的に抽出した。抽出される全ペクチン質に含まれる糖含量は、乾燥細胞壁重の約1%に相当した。両者の薬剤で抽出されたペクチン質をDEAE-Trisacryl Mカラムトグラフィーによって、5種の多糖画分に分画し、主要3画分の構成糖組成と分子量を検討した。1,2-シクロヘキサンジアミン四酢酸で抽出され上記カラムに未吸着の中性多糖画分は、アラビノース、ガラクトースから成り、分子量56kDaであった。また、炭酸ナトリウムで抽出されカラムに未吸着の中性多糖画分は、アラビノース、キシロース、ガラクトースから成り、分子量30kDaであった。一方、酸性多糖画分は、中性糖側鎖を持った、ラムノガラクツロナンとホモガラクツロナンを含んでいた。Erwinia carotovora Er.からのエンド-ペクチン酸リアーゼとKluyveromyces fragilisからのエンド-ポリガラクツロナーゼの精製標品を、イネ細胞壁に作用させたところ、0.4~0.6%に相当するペクチン質断片が可溶化された。一方、上述したカラムトグラフィーで得られた82kDaのラムノガラクツロナンにエンド-ポリガラクツロナーゼを作用させると、多量のガラクツロン酸が遊離され、また、未分画分は90%以上のガラクトースとアラビノースから成っていた。この結果から、この酸性多糖画分の”hairly”領域は、エンド-ポリガラクツロナーゼの作用できないガラクトースとアラビノースのみから成る側鎖であった。
キーワード
Cell wall
Oryza sativa
Pectic polymer
発行日
1998
出版物タイトル
岡山大学資源生物科学研究所報告
出版物タイトル(別表記)
Bulletin of the Research Institute for Bioresources, Okayama University
5巻
2号
出版者
岡山大学資源生物科学研究所
出版者(別表記)
Research Institute for Bioresources, Okayama University
開始ページ
135
終了ページ
144
ISSN
0916-930X
NCID
AN10381600
資料タイプ
紀要論文
言語
English
論文のバージョン
publisher
査読
無し