Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published by Graduate School of Education, Okayama University

<Formerly known as>
岡山大学教育学部研究集録 (1号-137号)

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注意欠陥多動性障害および自閉症における神経心理学的検査の動向

眞田 敏 岡山大学教育学部障害児教育講座
加戸 陽子 岡山大学教育学研究科障害児教育専攻修士課程
松田 真正 兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科学校教育学専攻博士課程
抄録
発達障害児における神経心理学的検査の応用に関する研究は未だ乏しい。そこで注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉症などの発達障害の領域における神経心理学的検査実施の動向を調査し,その臨床応用について考察することを目的とした。ADHDや自閉症の原因として脳の中でも特に未解明な部分が多い前頭葉の機能が注目されている。そこで文献研究に基づいて, 前頭葉損傷がもたらす影響について明らかにし,さらに,前頭葉機能に焦点を当てているとされる各種神経心理学的検査の特性についての検討を行った。その結果,発達障害児を対象とした神経心理学的検査に求められる今後の課題として,小児における検査の標準化,実施法の簡便化,適用基準の明確化などが挙げられた。障害児教育の現場において個々の障害児の各種認知過程に関する正確な情報が必要とされているが,このような視点から神経心理学的検査の有用性について考察した。
キーワード
ADHD
自閉症
神経心理学的検査
前頭葉機能
ウィスコンシンカード分類テスト
ISSN
0471-4008
NCID
AN00032875