Journal of Okayama Medical Association
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Experimentelle Untersuchung über Blutplättchen (I. Mitteilung)

大塚 胗三 Hygienischen Institut, Okayama Uuiversilät
Thumnail 39_941.pdf 1.26 MB
抄録
著者ハ血小板ガ單ニ數量的關係ノミヨリ觀ルモ血管外ニ於ケル血液凝固作用ニ闘聯セルニ止ラズ生體内ニ於テ他ノ重要ナル生物學的機能ヲ有セルモノナルべキヲ豫想シ, 或ハソレガ生體ノ發揮スル免疫現象ト何等カノ意義ヲ有スルモノナラズヤトノ想定ノ下ニソノ檢索ニ着手セルガ, ソノ研究ノ第1囘報告トシテ免疫體産生ト密接ナル關係アリトセラルル所ノ脾臟及ビ其他一般網状織内被細胞系ト血小板トノ關係ニツキテ從來ノ文獻ニアキタラザル點ヲ檢索發表セリ. 著者ノ實驗結果大要次ノ如シ. 1. 家兎ノ脾臟ヲ剔出スレバ血小板ハ常ニ増加スルガ二週後ニハ皆正常數ニ復歸ス. ソノ後ハ血小板動搖著シクシテ或ハ減少シ又ハ増加スレトモ濱口氏ガ犬ニ於テ認メタルガ如キ異常ノ減少又ハ出血性紫斑ヲ發生セル事ナシ. (血小板算定ハFlössner氏法ニヨレリ)2. 家兎脾臟部ヲ1/2 H.E.D.ノX線照射ヲ行ヘバ又血小板増加ヲ來ス. 1/3 H.E.D.ニテハ増加ラ見ザルノミナラズ却ツテ減少ニ傾ケルヲ見タリ. 3. 20.0 cc. 宛ノ墨汁ヲ5囘注射シテ一般網状織内被細胞ヲ填塞スレバ血小板ハ同ジク増加テ來ス. 然シ墨汁填塞ノ血小板數ニ及ボス影響ハ正常有脾家兎ト剔脾後1ケ月ヲ經過セル家兎及ビ剔脾後間モナキ家兎トニヨリテ異ル. 正常家兎ハ墨汁填塞ニヨリテ剔脾後同樣ノ血小板増加ヲ來スモ失脾後1ケ月ヲ經タルモノニアリテハ増加スレドモ著明ナラズ而シテ剔脾直後ニ墨汁ラ注射セルモノハ増加ノ來ルコト著シクオソク且ツ突發的ナリ. 4. 以上ニヨリテ血小板ノ消長ハ脾臟ノ網状織内被細胞ト甚グ深キ關係ニアルコトヲ知ル著者ハ正常家兎ノ脾動靜脈ニツキテ血小板ガ脾臟内ニ於テ破壊セラレツツアルモノナルコトヲ實驗シ, ソレニヨリテ脾臟ノ綱状織内被細胞ト血小板トノ關係ヲ貪喰現象ヲ以テ説明セントセリ. 5. Frank一派ノ唱フル所ノ脾臟ノ血小板新生抑止作用ニ關シテハ, 著者ノ實驗範圍ニテハ巨大血小板ノ本態ガ明カニナラザル限リ斷定シ得ザル所ナルモ, 一般法則ニ從ツテ血小板破壊ノ反面ニハ血小板新生催進ノ機能行ハルベキガ自然生理的ナルガ如ク, 剔脾後間モナク巨大血小板ノ現出スルハ血小板母細胞ガ失脾ニヨリテ機能減退ヲ來セル徴候ニハ非ズヤト想像セリ 6. 著者ハ又墨汁注射ハ1囘乃至3囘ニテハ脾臟ノ網状織内被細胞ノ血小板Phagozytoseラ充分ニ填塞スルヲ得ザルノミナラズ1囘注射ニテハ却ツテ該機能増進スルコトヲ脾臟ニ出入スル血管ニツキテ證明セリ. 從ツテ填塞完成スル迄ハ血小板ハ減少ス. 但シ此ノ減少ハ單ニ血小板貪喰ノ亢進ノミニ基クニハアラズシテ, 血小板特有ノ性状ニ因スル減少ガ主トシテ參與セルコトテ見逃スヲ得ズ. 著者ハ墨汁注射直後ニ血小板ガ墨汁顆粒ヲ包圍シー團ヲナセル像ヲ認メ, 之レヲ以テ血管内異物侵入時ニ於ケル血小板ノ呈スル特有ノ反應トナシ此ノ特性ガ血小板ノ重大ナル生物學的意義ヲ有スル所以ニァラズヤト想像セリ. 7. 著者ハ更ニ脾臟血管ニヅキテノ實驗ニヨリテ脾臟ニ於テ失ハルル血小板ハ大型ノモノナルコトヲ認メタリ.
備考
原著
ISSN
0030-1558
NCID
AN00032489