Published by Misasa Medical Center, Okayama University Medical School
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<Formerly known as>
岡大三朝分院研究報告 (63号-72号) 環境病態研報告 (57号-62号)
岡山大学温泉研究所報告 (5号-56号) 放射能泉研究所報告 (1号-4号)

<Availability>
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溶液法蛍光X線分析によるウラン,ジルコニウム,イツトリウム,ストロンチウムの定量

奥野 孝晴 岡山大学温泉研究所
抄録
ウラン鉱床の成因およびウラン鉱物の生成状況を解明するためには,ウラン含有量と同時に,ジルコニウム,イットリウム,ストロンチウムなどの含有量の多少を知ることが,人形峠周辺の鉱床の研究過程において重要となった.これら諸元素の定量をかなりの精度で微量の場合にまで迅速に行なうため,溶液法による蛍光X線分析法を検討した.試料は細粉としたのち,王水などの強酸で分解し,残りはロ過除去してのち,濃縮して一定容となし,その一部をあらたに試作した液体試料保持台(内容積1.8ml,液層の厚さ2.5mm)に入れて測定を行なう.タングステン管球を用い,45KV,22mAの条件で,理学電機製の装置(結晶はLiF)を用い,固定計数法によって各螢光X線(ULα,ZrKα,SrKα,YKα)の強度を計測する.各元素の標準溶液について,最適の角度,バックダウランド値,強度と濃度の関係を検討し,比較的低濃度(20μg/ml前後)まで,検量線の直線性によって,精度よく定量し得ること を知った.さらにこれら諸元素の混合溶液についても検討し,ZrKα に対するウランおよびストロンチウムの影響,さらに共存元素として含有量の多い鉄の影響をしらべ,蛍光X線法により定量した鉄の存在量による諸元素の測定値に対する補正を検討した.以上の諸検討にもとずいて,本法の迅速性を活用し,実際の各種試料について諸元素の定量を行ない,興味ある結果を得られることを知った.
備考
Original Papers
ISSN
0369-7142
NCID
AN00032853