Published by Misasa Medical Center, Okayama University Medical School
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<Formerly known as>
岡大三朝分院研究報告 (63号-72号) 環境病態研報告 (57号-62号)
岡山大学温泉研究所報告 (5号-56号) 放射能泉研究所報告 (1号-4号)

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人工弁置換後の抗凝血療法 ―血小板凝集抑制剤の効果―

曽田 益弘 岡山大学医学部附属環境病態研究施設リハビリテーション外科学分野
萬 秀憲 岡山大学医学部附属環境病態研究施設リハビリテーション外科学分野
鈴鹿 伊智雄 岡山大学医学部附属環境病態研究施設リハビリテーション外科学分野
森末 真八 岡山大学医学部附属環境病態研究施設リハビリテーション外科学分野
平井 俊一 岡山大学医学部附属環境病態研究施設リハビリテーション外科学分野
古元 嘉昭 岡山大学医学部附属環境病態研究施設リハビリテーション外科学分野
梶谷 伸顕 岡山大学医学部附属病院第二外科
吉實 憲 岡山大学医学部附属病院第二外科
浪花 宏幸 岡山大学医学部附属病院第二外科
古城 昌義 岡山大学医学部附属病院第二外科
寺本 滋 岡山大学医学部附属病院第二外科
抄録
人工弁置換患者の血栓塞栓症(TE)は,長期予後の成績を左右する。 TEを減少させるために凝固因子を抑制するwarfarinと抗血小板剤による抗血栓療法が行われている。人工弁置換患者103例を対象に,抗血小板剤であるtrapidil(TP)とdipyridamole(DP)の血小板凝集能に与える効果を検討した。36ヵ月間検討したが,warfarin単独群は血小板凝集能に変化がなく,TP,DP共にADP凝集能を抑制した。しかし有意差の見られたのは全経過ではなく,凝集能抑制は強力かつ持続的ではなかった。またコラーゲン誘導凝集能は変化を認めなかった。TPとDPの抗血小板効果は同等と思われる。期間中の血栓塞栓発生は,warfarin単独群9.5%,TP群4.3%,DP群7.7%であった。臨床的に抗血小板剤の併用は有効と思われるが,血小板凝集抑制には投与量の増量,あるいは他の薬剤の検討が必要であろう。
キーワード
人工弁置換術 (Heart valve replacement)
血栓塞栓症 (Thromboembolism)
血小板凝集 (Platelet aggregation)
抗血小板剤 (Anti-thrombotic drug)
ISSN
0913-3771
NCID
AN10084718