Published by Misasa Medical Center, Okayama University Medical School
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<Formerly known as>
岡大三朝分院研究報告 (63号-72号) 環境病態研報告 (57号-62号)
岡山大学温泉研究所報告 (5号-56号) 放射能泉研究所報告 (1号-4号)

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現代医療における温泉療法の意義とその社会的要請

谷崎 勝朗 岡山大学医学部附属病院三朝分院内科
抄録
ステロイド依存性重症難治性喘息を中心に,温泉療法の臨床効果,作用機序およびその社会的要請について総括的な検討を行った。1.重症型喘息に対する温泉療法としては,温泉プール水泳訓練,ヨードゾル吸入療法,鉱泥湿布療法などの有効性が高いため,これらの治療法を組合わせた複合温泉療法が現在行われている。そして,これらの温泉療法は,いずれも細気管支領域の病変(狭窄ないし閉塞)に対して有効であり,気管支肺胞洗浄法(BAL)により観察されるairway inflammationを有する症例が増えつつある現在,極めて有用な治療法の1つと考えられる。2.入院による温泉療法で軽快した後は,それぞれの地元で継続療法を行うことが症状の安定化のために必要である。3.重症型喘息は当院への入院例で見る限り,明らかに増加の傾向にあり,薬物療法の限界を越えたこれらの症例の治療には温泉療法が必要であり,周囲環境の変化や高齢化社会を迎えて,その社会的要請は年ごとに増加しつつあると考えられる。
キーワード
重症型喘息 (Intractable asthma)
温泉プール水泳訓練 (Swimmlng trainlng in a hot spring pool)
ヨードゾル吸入療法 (Inhalation therapy with iodine salt solution)
鉱泥湿布療法 (Fango therapy)
複合温泉療法 (Complex spa therapy)
ISSN
0913-3771
NCID
AN10430852