Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

高濃度炭酸ガスと低濃度酸素条件が青果物の呼吸活性に及ぼす影響

久保 康隆 岡山大学
稲葉 昭次 岡山大学
喜安 英伸 岡山大学
中村 怜之輔 岡山大学
抄録
高CO2+低O2環境での各種青果物のO2吸収量を自作のコンピュータ制御自動呼吸計測装置を用いて測定した.トウモロコシとモモでは,それぞれ80 % CO2+20 % Airと90 % CO2+10 % Air下で,空気下と比較して呼吸活性が顕著に抑制された.キュウリとウンシュウミカンでも高CO2+Air条件による呼吸活性の抑制がみられた.カキと緑熟バナナでは,80 % CO2+20 % Airによる呼吸活性の抑制はほとんどみられなかった.一方,レタスとホウレンソウでは高CO2処理により,逆に呼吸活性が徐々に促進された. O2濃度を20 % に保った状態で60 % CO2処理すると,ウンシュウミカンでは呼吸活性の抑制はみられなくなったが,レタスでは呼吸活性がやはり促進された.これらのことから,従来から考えられている高CO2の呼吸抑制作用には疑問があるように思われた. 25 ℃ では高CO2+Air処理によって呼吸活性が変動する青果物でも,15 ℃ 以下の温度では変動しない場合が多かった.したがって,ガス環境に対する青果物の反応は温度依存性を持つように思われた。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029