岡山大学温泉研究所 Acta Medica Okayama 0369-7142 54 1984 人工炭酸浴に関する研究 第4報, 人工炭酸浴の効果 1 12 EN Hidenori Yorozu Yuichiro Kubo Yasuteru Eguchi Mitsuru Sunakawa Tomoji Kohmoto Yoshiaki Komoto ]unko Komoto 1) 炭酸塩と,コ-ク酸からなる錠剤型の「炭酸ガス浴剤」の保温作用を健康な男子8名について,サ-モグラフィーを用いて測定した. 入浴10分後の比較で明らかに,炭酸ガス浴はよく温まった結果,表面温度が高くなっている. 2) 腰痛,四肢冷感,その他の患者24名での臨床評価の結果,患者の90%以上が手足が温まり,湯ざめしにくいことを認めた.また,患者の85%は痛みがやわらぐことを認めた. 3) 主婦664名を対象とした使用評価の結果,常時手足の冷感を訴える者の63.6%,身体の疲労感・だるさ56.5%に効果を認めていることがわかった. 4) 副作用は全く認められなかった. No potential conflict of interest relevant to this article was reported.