安全工学会 Acta Medica Okayama 0570-4480 53 5 2014 安全教育のため手の甲によるバルブ速度測定画像認識法 295 302 EN Hirotsugu MINOWA Yoshiomi MUNESAWA Kohei HASHIMOTO  人的要因の事故を防止する為,仮想現実感を利用した訓練の実現が期待されている.仮想環境での訓練の利点は実環境に近い環境で訓練できる点にある.しかし,プラント内で基本操作であるバルブの操作をシステムへ伝えるユーザ・インタフェース(UIと省略)は現在なく,実環境に即した訓練ができない問題がある.  そこで本研究では,仮想環境におけるバルブ開操作訓練を実現するバルブ操作UI開発のため,バルブの丸ハンドルの回転速度を測定する画像認識手法を提案する.本手法はバルブの丸ハンドルを回す手から取得した光学的自然特徴点を利用する.本バルブ開操作UIはPC,Webカメラといった一般的な製品を用い平易に実現できる利点がある.  本手法は,評価実験で22.5-90deg/sを測定できる事を確認できたため,発火危険を想定したバルブ操作訓練のためのUIに適用できる事が明らかとなった. No potential conflict of interest relevant to this article was reported. 画像認識 仮想現実感 ユーザ・インタフェース バルブ プラント安全